会社を退職する際には、さまざまな手続きが必要となります。これについてはIT業界だから、エンジニアだからといって何か特別なものがあるわけではなく、すべての会社員に共通して必要な手続きとなります。
はじめは、直属の上司に退職したい旨をできるだけ早く伝えましょう。自身の業務を引き継ぐ後継の人を決めてもらい、引き継ぎ業務を行う必要があります。引き継ぎ業務に実際に取り掛かる前に、まずは退職届を提出します。退職届が受理された後、引き継ぎ業務に取り掛かりましょう。
自身が営業で、担当の取引先がある場合は、取引先の担当者へも退職する旨を伝えに挨拶まわりに向かうのがよいでしょう。相手からしても、いきなり担当者が辞めて代わりの人になっていたとなると、少々不安感や不信感を募らせてしまうかもしれません。ただこれについては、会社の意向で退職することを社外に公表してはいけない場合もあるため、挨拶まわりは会社の指示に従って行うようにしましょう。
そして、退職日を迎えるまでに、社内の備品を借りている場合は返却しておきましょう。それと同時に、年金手帳や雇用保険被保険者証などを会社が所有している場合は返却してもらいましょう。
失業保険を受ける場合は、ハローワークにて求職の申請を行い、離職票などの必要書類を提出する必要があるため、退職後に会社から送付される離職票は必ず保管しておきましょう。なお、退職後にフリーランスになることを考えているのであれば、起業届提出のタイミングなど、さまざまな条件を満たさなければ失業保険を受給できないため、よく調べておくことが大切です。